SPARC、COAR等は5月20日、エルゼビア社が4月30日に発表したセルフアーカイビング等に関する新OA方針(小欄記事)に反対する声明を発表した。声明の趣旨は以下の通り。
同社は新OA方針の導入にあたり、さらなる共有を推進するためとしているが、実際には共有を抑制している。ジャーナルにより48か月という容認しがたい長期間のエンバーゴを課している。また著者最終稿のリポジトリ登録時にCC-BY-NC-ND(表示・非営利・改変禁止)の適用を要求し、論文の再利用の価値を著しく阻害している。
さらに新方針を過去に公開された論文を含め、全ての論文に適用するとしていることから、現在利用可能な論文であってもエンバーゴによりアクセスができなくなることもありうる。
[ニュースソース]
Statement against Elsevier’s sharing policy - COAR 2015/5/20
New Policy from Elsevier Impedes Open Access and Sharing - SPARC 2015/5/20