一図論文(single figure publication, SFP):学術コミュニケーションの新しい形式に向けて(記事紹介)

2015年08月03日

北米・中南米

F1000Research7月17日付け論説(editorial)で、カリフォルニア大学サンディエゴ校神経科学部長William Mobley氏は"single figure publication"(試訳:一図論文 , SFP)の必要性を説いている。

SFPは図1つ、キャプション、材料および方法のセクション、およびオプションの結果・考察から成る。この形式により、研究論文の長さと、出版までに必要な時間の両方を大幅に短縮(1,000ワード以下)できる。

Mobley氏によると、SFPは伝統的な長い科学雑誌論文と、科学データを集め大きなスケールで統合するのに重要な意味を持つナノ論文(中核となる科学的記述を含む小単位の機械可読情報)とのギャップを埋めるものである。伝統的な論文形式は今後も重要な”ストーリー“を語るのに使用される一方、コミュニケーションに必要とされるより機敏なモジュール単位はSFPで始まる。

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[ニュースソース]

Neuroscientistcalls for 'single figure publication'  - Research Information 2015/7/20