エルゼビア社のマーケティングディレクターであるOlivier Dumon氏へのインタビューを紹介したブログ記事“Big data innovation turns wheels in researcher lifecycle management(試訳:ビッグデータイノベーションは研究者のライフサイクル管理の車輪を回す)”を紹介する。記事では、ビッグデータを活用したエルゼビア社の取り組みを解説している。
・ScienceDirectでのビッグデータの活用
ビッグデータソリューションによるリコメンドアルゴリズムである協調フィルタリング(collaborative filtering)を適用することで、ScienceDirect上の推薦リストのクリック率は3倍になった。
・Mendeleyでのデータ共有
Mendeleyにより、研究者はデータベースを構築し、公的にまたは私的なグループ内で共有することができる。エルゼビア社は正規の学術評価形式として、データベース引用を取り入れることを目指している。
・ビッグデータ分析による出版不正の検出
Biotechnology:An Indian Journal (BIJ)には低品質で不適切な論文があることから、工学データベースEi (The Engineering Index)の収録対象から外した。疑わしい論文の多くは中国人著者によるものだった。ビッグデータ分析により、同一地域で論文数が急増するという異常を検出することができる。