Elsevier社は11月4日、Lingua誌の編集委員の辞任(小欄記事)についてブログ記事を掲載した。本記事は、辞任について誤解が広まっているとして、Elsevier 社の副社長Tom Reller氏が執筆したもの。
本記事では、3つのことが述べられている。
・Lingua誌の編集長はジャーナルの所有権の取得を望んでいた。しかし、これまでに費やしてきた時間、金銭、他のリソースを考慮するとElsevier社はこの申し出には同意できない。
・Lingua誌はハイブリッドのオープンアクセス(OA)ジャーナルであり、著者が望めばOA出版もできる。しかし、Lingua誌や他の言語学誌のOAオプションは、経済的に存続可能な価格で提供することは難しいと考えられる。
・Lingua誌のOA論文の論文掲載料(APC)は1,800USドル(約22万円)である。編集委員は400ユーロ(約5万円)とすることを要求した。Lingua誌をOAのみとし、提案されたAPCにするとしたら、ジャーナルは存続できない。
[ニュースソース]
Addressing the resignation of the Lingua editorial board – Elsevier Connect 2015/11/04