研究者とデータライブラリアンのためのデータリテラシー(論文紹介)

2015年12月09日

ヨーロッパ

Journal of Librarianship and Information Scienceに掲載されたレビュー論文“Data literacy for researchers and data librarians(試訳:研究者とデータライブラリアンのためのデータリテラシー)”(pdf:12ページ)を紹介する。

抄録:

本論文ではデータリテラシーとその重要性を説明する。データリテラシーは、データを中心とする科学に関わる研究者と、(潜在的)データ管理の専門家にとって不可欠のものである。その重要性は、情報リテラシーと密接に関係し、類似している。情報リテラシーとの関連性を考察するため、データの重要性、科学研究のデータ集約型パラダイム、研究者への期待と実際の行動、研究データ管理の性質、学術図書館の果たしうる役割、データの品質とデータ引用について、文献のレビューを行った。データリテラシーの性質を説明し、関連するスキルの列挙に加え、データリテラシーとデジタル人文学との関係に、現象記述的(phenomenographic)方法を取り入れることが、今後の研究課題と認められた。