12月10日付けカレントアウェアネス-ENo.294に、イングランド高等教育資金会議(HEFCE)の報告書(小欄記事)に関する記事が掲載されている。
HEFCEは研究評価における評価指標の役割と、計量的な評価手法によるピアレビューの代替可能性について、2014年から2015年初頭にかけて調査を行い、その結果を報告書として公表した。本記事では、調査により得られた知見のほか、報告書に記載された提言が紹介されている。
主な知見として、以下のように指摘している。
l ピアレビューは分野を問わず評価が可能な評価手法といえる
l Web of Science等のデータを用いる評価指標は全分野を対象として公平に評価できないため、ピアレビューを代替できる指標とはなり得ない
l レビューを補完する定性的評価と組み合わせて用いる必要がある
l インパクトファクターや被引用数、大学のランク付け等一部の評価指標が誤用、ゲーム化している