Nature誌1月4日付け記事"Open journals that piggyback on arXiv gather momentum"(試訳:arXivに乗っかったオープンジャーナルが勢いにのる)を紹介する。本記事は天体物理学、宇宙論分野における低コストのコミュニティー査読プラットフォーム"Open Journal of Astrophysics"誌を紹介するもの。
同プラットフォームはプレプリントサーバーarXivとの連携により、査読プロセスを容易にする。ログイン後、arXiv IDを入力すれば、査読を受け、修正稿も同様の方法でarXivに投稿できる。論文が受理されるとすぐに、同プラットフォームで見ることができ、DOIが付与された著者最終稿をarXivで見ることが可能だ。同種のジャーナルは計算機科学と数学では既に存在するが、物理学では本誌が最初と思われる。
ジャーナルの査読システムを駆動するソフトウェアはGitHubのチーフサイエンティストArfon Smith等が開発したオープンソースで、GitHubから入手できる。同プラットフォームの他分野での活用が期待される。
[ニュースソース]
Open journals that piggyback on arXiv gather momentum – Nature 2016/01/04