Aalto Data Repository: データ集約型科学の世界における研究データ管理、共有、出版(文献紹介)

2016年01月29日

ヨーロッパ

Miro Nurmela氏による"Aalto Data Repository:research data management, sharing and publishing in the world of data intensive science"(試訳:Aalto Data Repository: データ集約型科学の世界における研究データ管理、共有、出版)を紹介する。本文献はフィンランドアールト大学に提出された修士論文である。

抄録より抜粋:

本論文は研究データ管理、共有、出版の現状を解明するため、研究データの課題に対する、現在ある技術的解決法を調査し、研究データソリューションの必要条件を提案する。さらに、研究データ管理、共有、出版を取り巻く文化的背景にも言及する。

研究データの管理、共有、出版という3つの課題に対する技術的解決策は、主にオープンソースコミュニティーに見られる。Dataverse、Invenio、Hydra Project、CKANは、データを共有し出版するプラットフォームを提供する。iRODSは研究データ管理に使用できる。研究データ管理の文化および知識の欠如と相まって、総体的解決策が欠如している結果、研究データ出版と共有が制限されている。