Springer Nature社は2月10日、公衆衛生の非常事態におけるデータ共有に関する声明を発表した。本声明はエボラ、ジカ熱の発生を受け、研究エビデンスとデータを最善の方法で利用することにより、公衆衛生の非常事態に世界的に対応できるように、以下の通りに関係者が連携して対応に当たることを表明するものである。
・ジャーナルはジカウィルスに関するすべてのコンテンツを無料でアクセス可能とすることに署名する。
・助成機関は研究者に対し、公衆衛生の非常事態に関連する研究に着手することを要求し、質が保証された中間・最終データを可能な限り迅速にかつ広く共有できる仕組みを根付かせることに署名する。
このコミットメントは昨年公表された世界保健機構(WHO)の専門家協議会による合意声明に沿ったものとなっている。本声明では、研究者はできるだけ早くにデータを共有することを期待され、データの開放を適切に管理し、研究の参加者と患者の保護に必要な措置を講ずるとしている。
[ニュースソース]
Statement on Data Sharing in Public Health Emergencies - Springer Nature 2016/2/10