第7次欧州研究開発の枠組みプログラム（FP7）助成機関終了後のOA支援プロジェクトの初期の結果を考察する調査報告書 "The OpenAIRE2020 FP7 Post-Grant Open Access Pilot:implementing a European-wide funding initiative for Open Access publishing costs"を紹介する。FP7 Post－Grant Open Access PilotはFP7の助成終了後のゴールド・オープンアクセス（OA）費用を支援するパイロットプロジェクト。
抄録
2015年上半期、欧州委員会（EC）はFP7終了後に公開される論文のオープンアクセス費用を支援するファンディング・イニシアチブを導入した。本稿は、FP7 Post－Grant Open Access Pilotの機会と課題について、導入後6か月の初期の結果を検討する。欧州各国の機関の多くでゴールドOAの資金が整えられ、論文掲載料（APC）の技術的整備が徐々に進められている中、このイニシアチブはタイムリーに開始された。その一方で、急速に進展する出版業界の状況に対応しなければならない、ゴールドOAのビジネスモデルに対する態度や研究者のカルチャーは、欧州全般として大きな違いが見られる。
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