Cameron Neylon氏によるデータ引用の概要説明書、Jiscリポジトリで公開

2016年05月11日

アジア・オセアニア ヨーロッパ

オープンアクセスの提唱者、オーストラリア カーティン大学Cameron Neylon氏の委託文書、"Jisc Briefing Document on Data Citations"(試訳:Jiscデータ引用に関する概要説明書、Word:9ページ)がJiscリポジトリで公開されている。この説明書は、従来の引用、提言とともに、データ引用の動向をまとめている。

エクゼクティブサマリー

データと文献との関係についての情報の質を向上させ、データの貢献者へのクレジット付与を動機付けとして、データ引用への関心は急速に広がっている。研究者等は、他の利用評価に比べ、データ出版の利用と影響を示す手段としての正式な引用に最も関心を示す。利用できるデータ引用のシステムや機能は多く存在するものの、出版社やリポジトリにより方法が異なり、研究者の取り入れも限られている。

米国国立衛生研究所(NIH)が助成するデータ引用の実践パイロット"FORCE11"主導のもと、実践とシステムを調和させる取り組みは急速に進展している。このグループは生物科学に着目する一方、技術的な実践方法と現在のベストプラクティスの開発を進めている。このような取り組みは進展しているものの、データ引用の規模が限られているため、必要最小限の質の高い情報が利用できるまでにはまだしばらく時間がかかる。

引用の実践は複雑であり、多様な利用事例に対して、それぞれのコンテキスト(文書引用)に適した様々な方法が採用、開発されるため、違いが生じることは避けられない。これらの違いを理解し、対立がいつ生じているのかを特定することはベストプラクティスの開発、実施の上で貴重な貢献となりうる。引用の背後にある動機付けの理論的作業を実施とシステムデザインの課題にいかに結び付けるかを考察することは有用である。