Global Investigative Journalism Network誌5月13日付け記事"Open Data Movement Reaches Turning Point"(試訳:オープンデータの動きは転換期にある)と題する記事を紹介する。この記事はワールド・ワイド・ウェブ財団のOpen Data Barometer第3版から、政府データのオープン化の動向を考察したもの。
以下、記事より。
92か国の保健、環境、犯罪など15のカテゴリーごとに調査したワールド・ワイド・ウェブ財団のOpen Data Barometer3版によると、無料の政府データはわずか10分の1にすぎない。 「オープン」であることとは、オンライン、機械可読、オープンライセンス、バルクダウンロード可能であること、無料であることと定義している。データセットの76%は何らかの方法でオンラインで利用可能だが、他の基準を満たしていない。機械可読なものは半数に過ぎず、バルクダウンロード可能なものはさらにその半数に過ぎなかった。
55%の国にはオープンデータイニシアチブが存在し、再利用可能なデータへのアクセスを提供する国のデータカタログがある。
これらを考慮すると、オープンデータの動きは転換期にあり、この機を逃すとオープンデータは、見捨てられたパイロットテスト、時代遅れのデータポータル、利用されないアプリのゴーストタウンに消えることになってしまいかねない、と報告書は述べ、強力なプライバシー法、情報公開の自由、データへのアクセスの権利が必要である、と指摘している。
[ニュースソース]
Open Data Movement Reaches Turning Point - Global Investigative Journalism Network 2016/5/13
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