5月7日~12日、米国カリフォルニア州で開催された会合2016 CHI Conference on Human Factors in Computing Systemsで発表された論文"Open Data in Scientific Settings: From Policy to Practice"(試訳:科学におけるオープンデータ:ポリシーから実施まで、pdf:13ページ)を紹介する。著者はカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校Irene V Pasquetto氏等。
抄録
データへのオープンアクセスは、「オープンデータ」の概念について合意がないにも関わらず、一般に助成機関、ジャーナル、パブリックポリシーで義務付けられている。主な科学コラボレーションである、天文学の"Sloan Digital Sky Survey"と深海底生物圏研究の"Center for Dark Energy Biosphere Investigations"という2つの事例についての時系列的研究の結果を説明する。これらサイトはオープンデータの論理的根拠とポリシーの解釈は対照的で、異なる科学的目的によって形成される。ポリシーの論理的根拠と実施は科学的データ基盤を形成するが、これら論理的根拠はまた以前からある基盤により形作られている。「オープンデータ」という用語の意味はプロジェクトの目的、またアクセスを有する基盤により左右される。