欧州委員会(EC)はこのたび、欧州オープンサイエンスクラウド(EOSC)のアクションプランの一つであるHorizon 2020オープンリサーチデータ(ORD)パイロットの初期6か月(2015年1月~7月15日)の結果を公表した。
ORDパイロットはHorizon 2020により発生する研究データへのアクセス、再利用の向上、最大化を目指すプロジェクト。このパイロットは、データのオープン化と、科学的情報の保護、商業化、IPR、プライバシー、セキュリティー、およびデータ管理と保存とのバランスを取ることの必要性を考慮に入れている。
パイロットでは、「中核的分野」として7つの分野を選定。パイロットが対象としない分野であってもプロジェクトベースで自主的参加(オプトイン)が可能であり、またプロジェクトライフサイクルのどの段階でもパイロットへの参加を決定しない(オプトアウト)こともありうる。
・オプトアウト数: 431件(65.4%)
・オプトアウトの理由:
知的財産権(IPR)の保護(37%)、データが発生しない(18%)、
プライバシー/データの保護(18%)
・オプトイン数: 3,268件(11.9%)
ECはこの結果を前向きに捉え、今後の方針策定に活用するとしている。
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[ニュースソース]
Open Research Data - the uptake of the Pilot in the first calls of Horizon 2020 - EC 2016/5/16