ドイツ最大の研究組織であるヘルムホルツ協会(Helmholtz Association)は5月30日、オープンアクセス(OA)方針を採択した。
本方針は、所属研究者に以下を要求する。
(a)論文出版時までに著者最終稿もしくは出版社版をリポジトリにデポジットすること
(b)デポジットした論文はリポジトリを通じてOAにすること
(i)出版社経由で自由に出版社版にアクセス可能な場合出版時から(Gold OA)
(ii)人文科学および社会科学は出版から12か月、他は6か月以内(Green OA)
(iii)人文科学および社会科学のモノグラフは24か月、他は12か月以内(Green OA)
(c)デポジットした出版物の書誌データを明らかにすること
加えて、論文の根拠となる研究データへのアクセス、共有を可能としなければならない。
本方針では、リポジトリを通じたOA状況のモニタリングについても言及している。2020年末には少なくとも前年に出版された論文の60%OAに、2025年には100%OA達成を目標としている。
[ニュースソース]
Helmholtz Association adopts open access policy ‐ Helmholtz Head Office 2016/05/30