DataCite、ORCID等が参加する欧州委員会(EC)Horizon2020助成による共同プロジェクトTHOR(Technical and Human infrastructure for Open Research)はこのたび、4月17日に開催されたFORCE2016会合での組織識別子に関する議論を報告している。
この会合での結論は、コミュニティーの学術コミュニケーションのニーズをすべて満たす解決策はないということである。コミュニティーは、(コミュニティー基盤には)オープンデータ(CC-0が唯一の適切なライセンスである)に基づいた解決策を必要としている。この基盤には、透明性とコミュニティー主導のガバナンスが必要であり、反応が早い、あらゆる点で適切に準備されたものである必要がある。
今後の検討課題として以下が挙げられる。
・学術コミュニケーションに対する組織識別子の実装を支援する今後3年間の共同アクションプラン
・コミュニティーに最も合った構造とガバナンス(データと親組織の両方に対し)の検討
・最上位レベルの組織と下位組織の両方に対して、確実な、中心的ID技術
・組織がIDを所有し更新するため、頑強でハードルの低いアクセス可能な構造を明確にすること(成功するには、各組織はIDの所有を認識し、使用し、最新の状態にする必要がある)
[ニュースソース]
Organisation IDs for scholarly communications: where next? - THOR 2016/6/6
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