ネイチャー社Scientific Dataチームはこのたび、Research Integrity and Peer Review誌において、臨床データ共有の実用的ガイドライン(pdf:11ページ)を公開した。このガイドラインは、ジャーナル、データリポジトリの特性を生かし、安全なデータリクエストサービスにより、実験的臨床研究データの効果的共有を可能とすることを目指す。
臨床あるいはセンシティブデータのオープンな共有を安全に行うことはできないか、あるいは完全に匿名化するには負担が大きいが、査読や学術ジャーナルで発見されることの利益は大きく、これらデータへのリンクや論文の実用的出版方法を検討することは興味深い。
このガイドラインではScientific Dataの事例を使用して、フォーマットとジャーナルの査読プロセスに変更を加え、論文を要求時にのみ利用できるデータに確実にリンクさせる事例を示す。また、データ利用規約(DUA)を含む非公開の臨床データセットを収録するデータリポジトリに付加すべ特性を提案する。
[ニュースソース]
Progress on pragmatic sharing of clinical data - ネイチャー 2016/6/22