ゲノム、臨床データ共有を促す連邦型エコシステム(記事紹介)

2016年07月01日

北米・中南米 ヨーロッパ

Science誌6月10付け記事"A federated ecosystem for sharing genomic, clinical data"(試訳:ゲノム、臨床データ共有の連邦型エコシステム)、(pdf:4ページ)では、臨床データ共有における相互運用性を向上させ、Webによるゲノム、臨床データの効果的共有を目指すGlobal Alliance for Genomics and Health (GA4GH) の「連邦型データエコシステム」を紹介している。

GA4GHはゲノム医療の根本となるデータは連邦化されるべきとする仮説の下、2013年に設立され、70か国700の個人と組織が参加する。世界各国の多数のデータベースに分散するデータへのアクセスを許可し、シームレスにつなぐには、実質的にソフトウェアインターフェースによって接続しなければならない。大規模な集中化データリポジトリとは対照的に、連邦型システムは法的なデータ制御を発信元の権限内に置くことができる。このモデルはローカルデータベースの自主性を維持することができるため、国際がんゲノムコンソーシアム(ICGC)のような国際的コンソーシアはすでにこのシステムを採用している。

連邦型データエコシステムのイメージ図はこちら

[ニュースソース]

A federated ecosystem for sharing genomic, clinical data - Science 2016/6/10

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The ups and downs of data sharing in science - ネイチャー2016/6/21