Jisc、Springer Compactの経過を報告

2016年07月08日

ヨーロッパ

Jiscは7月6日、2016年1月に開始したシュプリンガー社とのオープンアクセス(OA)に関する契約Springer Compact小欄記事)の経過を報告した。Springer Compactでは、機関が購読費と論文掲載料(APC)を一括で支払うことで、1,600を超えるシュプリンガーのジャーナルで、研究者はAPCを個別に支払わずにOAで出版できる。

以下、報告された経過の一部を抜粋する。

・1月以降、1,259本の論文が本契約の元で出版された。1月から5月までの5か月間だけで、英国研究機関の86%は2014年の総APCと同等以上のOA論文を出版している。

・シュプリンガー社のハイブリッドジャーナルにおいてOAで出版された論文数は、2015年に出版された総論文数と比較して、この5か月で25%増加した。

・より多くの論文が出版された主題領域として、医学(22%)、生物医学とライフサイエンス(18%)、教育学(9%)、地球環境学(7%)、化学と材料科学(6.6%)、工学(6.5%)、数学と統計学(5.8%)が挙げられる。

[ニュースソース]

The Springer Compact offset model:update on progress – Jisc 2016/07/06