カリフォルニア大学のOA誓約、暗礁に乗り上げる(記事紹介)

2016年07月11日

北米・中南米

The Chronicle of Higher Education誌7月7日付けの記事“The U. of California’s Open-Access Promise Hits a Snag:the Faculty”(試訳:カリフォルニア大学のOA誓約、暗礁に乗り上げる)を紹介する。本記事は、全校でのオープンアクセス(OA)方針を2013年に採択したカリフォルニア大学の、その後について報告したもの。

以下、記事の要点を抜粋する。

・カリフォルニア大学システムの大学評議会がOA方針を採択して3年経過したが、論文を州立リポジトリに格納しているのは大学教員全体の25%のみである。

・カリフォルニア大学のOA方針では、教員はオプトアウト(適応除外)を求めることもできるし、エンバーゴ(一定期間の公開保留)を求めることもできる。これは、当時の主要な懸念事項であった。しかし、教員にオプトアウトするよう働きかけた出版社は5%のみだった。

・論文の自動検出システム(関連記事)は、遵守率が25%に到達する鍵となっている。

[ニュースソース]

The U. of California’s Open-Access Promise Hits a Snag:the Faculty - The Chronicle of Higher Education 2016/07/07

[小欄関連記事]

2013年08月06日 カリフォルニア大、OA方針を採択