Science-Metrix社と1scienceは8月4日、OA論文の研究インパクトを評価した調査報告書"Research impact of paywalled versus open access papers"(pdf:5ページ)を公開した。この報告書は、2007年から2009年に出版され、Web of Science(Wos)で索引された330万件の論文について、購読料ベースのジャーナルで出版された論文とOA論文とを比較し、OA論文の引用上の利点を評価した調査の結果である。
調査結果から、OA論文はペイウォール(有料の壁)のある論文に比較して被引用が52%高く、さらにグリーンOAはゴールドOAおよびペイウォールのある論文と比べて、最もインパクトの高いコミュニケーション戦略であることが示された。
Science-Metrix社は科学技術の評価に特化した研究評価を行う企業であり、2014年には欧州委員会(EC)の委託を受け調査報告書"Proportion of Open Access Papers Published in Peer-Reviewed Journals at the European and World Levels—1996–2013" (pdf:54ページ)を手がけた。
[ニュースソース]
New study:research impact of paywalled versus open access papers - Science-Metrix 2016/8/4