学術のオリンピック:ゲームはいかに研究を形成したか(記事紹介)

2016年08月12日

ヨーロッパ

ネイチャー誌は8月3日付け記事“Scholarly Olympics: How the games have shaped research(試訳:学術のオリンピック:ゲームはいかに研究を形成したか)”で、計量書誌分析により、オリンピックと研究論文数との関係を大会、国別にまとめ、図表で表した記事を掲載している。文献データベースScopusを用い、タイトルに“Olympics” あるいは “Olympic Games”、あるいは抄録に“Olympic Games” の記述がある論文を抽出した。

・オリンピック関連の論文は過去十数年急速に増加している

・1大会あたりの論文数は2008年北京大会が最も多く、続いて2012年のロンドン大会となっている。取り上げられたトピックは、北京大会は大気汚染、ロンドン大会は都市開発からセキュリティーやサーベイランスまで幅広かった

・オリンピック関連の論文を最も多く排出している分野は社会学で、医学、工学が続いている

・オリンピック関連の論文を多く排出している国は1位;米国、続いて2位;中国、3位;英国となっている。その国の全論文数に占めるオリンピック関連の論文の比率が最も高いのはギリシャである

・最も引用された大会は1996年のアトランタ大会、続いて2008年の北京。社会学では2000年のシドニー大会が最も多かった

図表はこちら

[ニュースソース]

Scholarly Olympics: How the games have shaped research - ネイチャー 2016/8/3