Horizon2020、新DMPガイドラインを公表

2016年08月18日

ヨーロッパ

欧州委員会(EC)は7月26日、欧州連合(EU)研究・イノベーション枠組み計画「Horizon2020におけるFAIRデータ管理に関する新ガイドライン」(pdf:12ページ)を公開した。英デジタルキュレーションセンターはこの新ガイドラインの主な変更点について、以下の通り解説している。

・オープンリサーチデータパイロット(ORD)(小欄記事)の範囲をHorizon 2020の全分野に拡大する。2014~2015年プログラムでは7分野であった。

FAIR(Findable, Accessible, Interoperable and Re-usable)データを作成するプロジェクトに重点を置いている。新しいデータ管理計画(DMP)のテンプレートにはFAIRデータに関するセクションが設けられ、メタデータ、ドキュメンテーション、基準の使用に配慮し、他者によるデータの発見、理解、再利用ができることを求めている。

・DMPの作成を、データセットごとではなくプロジェクトごとに変更する。

・DMPは随時更新でき、実施過程において情報の粒度を高めることができる。

・研究データへのオープンアクセス(OA)に係るコストは認められることが明確に示され、契約に規定される条件によりプロジェクト期間中還付請求することができる。

[ニュースソース]

New H2020 DMP guidelines - DCC 2016/8/12