同会議は ICSU後援、International Network on Government Science Advice (INGSA)主催により開催され、72か国から600人以上の政策立案者、実践者、研究者が参加した。
欧州連合(EU)研究・科学・イノベーション担当委員長Carlos Moedas氏からは、参加者に対して、透明性の高い科学の助言をすべきであり、プロセスの説明をするべきであることが話された。
欧州委員会(EC)教育・文化・青少年・スポーツ担当委員Tibor Navracsics 氏からは、事実そのものが政策を決定すべきではないこと、民主主義においては、最終分析において人々の価値観が常にエビデンスに優先することが話された。
ニュージーランド首相チーフサイエンスアドバイザーPeter Gluckman氏は、エビデンスに基づいた意志決定の重要性を強調した。
議論の中では、「規範科学後(post normal science)」という概念、つまり、科学はもはや確実性ではなく、可能性(probability)に取り組むのであり、意思決定の必要性は差し迫った課題であること、そしてリスクは高い、という考えに繰り返し言及された。
次回会議は2018年に東京で開催される。
[ニュースソース]
2nd international science advice to governments conference concludes in Brussels - ICSU 2016/10