ネイチャー社の「データの可用性に関する状況説明書提出要求」に対するコメント(記事紹介)

2016年10月17日

ヨーロッパ

Nature誌538巻41号に、ネイチャー社の9月7日付け記事"Announcement: Where are the data?"(小欄記事)に対するコメントが2本掲載されている。前述の記事は、ネイチャー社の「データの可用性に関する状況説明書の提出要求」を解説したもの。

Dominique Roche氏(ヌーシャテル大学、スイス)は、"Open data:policies need policing(試訳:オープンデータ:方針への順守を監視する必要あり)"で、データに関するコンプライアンスは出版の条件として強制するべきである、とコメントしている。

他方で、Sabina Leonelli氏(エクセター大学、英国)は、"Open data:curation is under-resourced(試訳:オープンデータ:キュレーションは資源不足)"で、データリポジトリのキュレーションと管理に掛かる費用をカバーできる信頼できるビジネスモデルは存在しないことや、オープンデータが研究ツールとしての効果をもたらすには、コンピューターのスキルと領域に特化したスキルを組み合わせる必要がある、とコメントしている。​