OECD、OA出版に関する調査報告書を公開

2016年10月20日

ヨーロッパ

経済協力開発機構(OECD)はこのたび、Technology and Industry Policy Papers No. 33 として、著作者のOA出版に対する行動と意識に関する調査報告書 "Drivers and Implications of Scientific Open Access Publishing"(pdf:67ページ)を公開した。以下、抄録より抜粋する。

本報告書は、研究と論文著者の出版活動についての調査の結果を表す。調査は2011年に公開されたScopus収録論文の著作者を階層ごとにランダムに抽出し、電子メールにより実施した。ジャーナルとリポジトリベースのオープンアクセス(OA)の程度、データ共有の慣習、異なるOA形式による引用の特性、またジャーナルとその知名度によって認定される評価との関係についてのエビデンスを提供する。一般に普及している査読と出版システムでは、著作者のOA費用を支払う意思は、少なくとも助成の可能性と論文費用に影響を受けることが明らかとなった。また政策立案者が別の政策的選択肢を検討する場合、経済的インセンティブの役割と社会的基準を考慮することの重要性が指摘されている。