英国王立協会とフランスおよびドイツの国立アカデミーは12月13日、質の高い科学論文のベストプラクティスの骨子を表す共同声明を公表した。本声明は、今週ブリュッセルにおいて欧州委員会科学イノベーションコミッショナーCarlos Moedas氏に提出される。
若手研究者の間では、インパクトの高いジャーナルで論文を発表しなければならないという圧力が増している。科学論文が恒常的に増加する中、既存あるいは新たに発刊されるジャーナルが査読におけるベストプラクティスに従うことにより、科学的記録の整合性を守ることが不可欠である。声明では科学ジャーナルの出版社に対し、以下の助言を与えている。
- 効率のよい、質の高い科学情報の流通
- 利益相反の回避
- 利益相反とは無関係で、妥当な科学的基準に基づいた投稿論文の公正な査読
- 一般に認められている研究者の管理のもとでの論文の選定と編集
[ニュースソース]
Academies outline principles of good science publishing - 英国王立協会 2016/12/13