プレプリントが最終稿となるとき(記事紹介)

2017年02月02日

ヨーロッパ

​ネイチャー誌1月20日付け記事"When a preprint becomes the final paper"(試訳:プレプリントが最終稿となるとき)を紹介する。

arXivBioRxivなどのサーバーに投稿されるプレプリント論文は、正式な査読後にジャーナル出版前の研究結果の議論が目的とされている。しかしプレプリント論文を正式な論文として出版せず、そのまま「最終版」とする事例が見受けられる。記事では進化遺伝学者Graham Coop氏らのコメントを紹介し、プレプリント論文のあり方を考察する。

ヒト遺伝学者であるVincent Lynch氏はCoop氏を支持し、出版後のピアレビュー(Post Publication peer review, PPR)は、従来の査読者による査読よりも重要であると述べている。データサイエンティストのJordan Anaya氏は、より多くの最終版プレプリントが出てくれば、どれが実際の最終版なのかオンライン上で簡単に示す必要があるとツイートした。

 [ニュースソース]

When a preprint becomes the final paper - ネイチャー 2017/1/20