International Journal of Digital Curation Vol 11, No 2 (2016)の掲載記事"Open Data Meets Digital Curation:An Investigation of Practices and Needs"(試訳:オープンデータとデジタルキュレーションの実際とニーズを考察)(PDF:11ページ)を紹介する。
本記事は、図書館情報資源振興財団(Council on Library and Information Resources, CLIR) の助成により、米国博物館・図書館サービス機構(Institute of Museum and Library Services, IMLS)が2013年に行ったプロジェクトに関するもの。このプロジェクトは、米国でのパブリックアクセス義務化の意味を理解し、デジタルキュレーションにおけるニーズとギャップにどう対応できるかを、以下の3つの研究課題から考察した。
- データと論文へのパブリックアクセスを支援する政府機関の計画の内容を構造的に分析し、共通点と相違点を特定する
- データキュレーションを推進できるスキル、能力、および制度的取り決めを特定するため、IMLSが以前に助成した7つのプロジェクトに関する事例研究(プロジェクトの成果物についてのインタビューと分析)
- 継続教育と労働力配置評価のギャップ分析
研究および文化機関は緊急に、データの将来的利用のため、データの収集、体系化、保存に関する責務を専門的に担う人材を再考する必要がある。