OpenAIREブログにおいて、全クロアチアリポジトリシステム"DABAR"が紹介されている。以下、記事より抜粋する。
クロアチアでは、HRČAK 、Croatian Scientific Bibliography CROSBIを除き、機関リポジトリは2015年まで7つのみで、クロアチアのような小規模の学術研究コミュニティーにとって、さまざまなレベルや目的で使用できる共同基盤の構築が課題であった。
2015年8月に公開されたDABAR (Digital Academic Archives and Repositories)は、クロアチアの高等教育・研究機関の有効で信頼性の高いデジタル資産管理基盤を提供する、ナショナル・デジタルリポジトリシステムである。DABARでは、デジタルオブジェクトの収集・保存・体系化・流通のため、すぐに使うことができる機関リポジトリあるいは分野ごとのデジタルリポジトリを無料で設定することができ、インターネットを介してDABARにアクセスし、コンテンツ、アクセス、使用権の制御を行うことができる。
デジタルリポジトリを設定した機関は100以上となり、2017年1月末時点で、2万9,000以上のデジタルオブジェクトが保存されている。そのうち1万2,000はオープンアクセス(OA)で、収録論文の90%以上がOAである機関リポジトリは30にのぼる。
今後セルフアーカイブ、ジャーナル論文等、他の種類のデジタルオブジェクトの取り込みを計画している。
[ニュースソース]
Croatian national repository system DABAR & OpenAIRE - OpenAIRE 2017/2/7