エルゼビア社、ドイツ研究者のアクセスを復活、DEALとのライセンス交渉は継続(記事紹介)

2017年02月17日

ヨーロッパ

ネイチャー誌2月14日付け記事"German scientists regain access to Elsevier journals"(試訳:ドイツの研究者、エルゼビア社ジャーナルへのアクセスを回復)によると、2016年12月のDEALとエルゼビア社とのライセンス契約交渉の決裂により、ドイツの60大学の研究者がエルゼビア社のジャーナルにアクセスができない問題で、エルゼビア社は2月13日、交渉は継続中であるがジャーナルへのアクセスを回復させるとの声明を発表した。

DEALは電子ジャーナルのドイツ全体でのライセンス契約の締結を目指す、ドイツ大学学長会議(German Rectors' Conference、HRK)が率いるプロジェクト。

エルゼビア社のジャーナルにアクセスできなくなることに対して研究者からは、別の方法で論文を入手することは可能であることから大きな影響はない、むしろDEALにはエルゼビア社との交渉に確固たる姿勢で臨んでほしいという声が多かった。ワイリー、ネイチャーなど他の出版社との交渉は2月後半に開始される。

[ニュースソース]

German scientists regain access to Elsevier journals - Nature 2017/2/14

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2016年12月20日 ドイツ科学機構連合とエルゼビア社の交渉が決裂