効果的なデータ管理の実践を促すライデン大学の事例(記事紹介)

2017年02月23日

ヨーロッパ

欧州研究図書館協会(Association of European Research Libraries, LIBER)の季刊誌LIBER Quarterly (LQ) に2月10日付けで、効果的なデータ管理を実施するためのオランダ・ライデン大学の取り組み事例の記事 "Fostering effective data management practices at Leiden University"(試訳:効果的なデータ管理の実践を促すライデン大学の事例)(pdf:22ページ)が掲載されている。本稿は、2016年6月にフィンランドのヘルシンキで開催された第45回LIBER総会で発表されたもの。 以下、抄録から抜粋する。

ライデン大学は、同大学で作成されるすべての研究データのスチュワードシップを積極的に促進するため、機関としての包括的プログラムを2015年に開始した。本プログラムは、研究者による研究データの一時保存、長期保存、再利用の入念な計画を促進することを主な目的としている。

本プログラムは学務部が中心となって管理されるが、主に学術スタッフ、ライデン大学図書館、大学の中央ICT部門が大きく貢献している。基本的に以下の3点に集約される。第一に、基本となる中心的方針を策定した。この方針には研究プロジェクトに期間中およびその前後の活動に対する明確なガイドラインが含まれる。第二に、学部は論理的根拠と、専門分野ごとのプロトコルの実現に効果的なデータ管理の技術的・組織的実用性に焦点をあてて、ワークショップと会合を組織した。ライデン大学のデータライブラリアンは教材を開発し、優れたデータ管理の原則と利点について博士号取得のためのトレーニングを提供している。第三に、利用可能な多くのツールの中から研究者が真に正当な理由で選択ができるように、最も関連性の高いデータ管理サービスをリストして特性を示すセントラルカタログを開発した。

[ニュースソース]

Selected papers from LIBER's 45th Annual Conference 2016 (Helsinki, Finland) - 2017/2/10 LIBER