欧州学術研究図書館の研究データサービス(記事紹介)

2017年03月02日

ヨーロッパ

欧州研究図書館協会(Association of European Research Libraries, LIBER)の季刊誌LIBER Quarterly(LQ)2月14日付け記事"Research Data Services in European Academic Research Libraries"(試訳:欧州学術研究図書館の研究データサービス)(pdf:22ページ)を紹介する。

抄録

研究データは学術記録には不可欠な要素であり、研究データ管理(RDS)は学術図書館の重要な役割となりつつある。本稿は、現在行われている研究データサービス(RDS)と今後の計画について、LIBER 会員の学術図書館長に対して行った調査の結果である。学術図書館長は全体として、RDSが重要であることに強く賛同している。以前に北米の学術図書館で行った調査同様に、欧州の図書館が現在行っているRDSは技術支援というよりも助言や基準となるRDSを提供、あるいは計画している。図書館の多くは職員に対してRDSに関するスキルのトレーニングを提供している。ほぼすべての図書館がRDSに関連するポリシーを作成あるいは提供するため、機関内外の他の組織と協力体制を取っている。本稿では、欧州の学術研究図書館のRDSの現状と今後の研究の方向性を考察する。