位置情報へのデータアクセス仕様(日立製作所・東大・AIST共同提案)がOGC国際標準として採択

2017年03月16日

日本

日立製作所が、東京大学、産業技術総合研究所(AIST)と共同で提案した、位置情報へのデータアクセス仕様「Moving Features Access」が、地理空間情報の国際標準化団体Open Geospatial Consortium(OGC)の標準仕様として採択された。Moving Features Accessは、人や車などの移動体に関するビッグデータを、業界横断で迅速かつ高度に処理・分析することができるよう、データアクセス仕様を国際標準として規定したもの。

従来、特定の時間を指定して移動体の位置情報へアクセスする仕様はISOにより標準化されていたが、今回は時間に加えて場所を指定してデータへアクセスする仕様を標準化した。

これにより、例えば災害時に、特定の時間に特定の場所を通過した移動体のデータへアクセスし、人や車の密度や滞留に関する情報をよりタイムリーかつ広範囲の業界から収集することが可能になり、被害の経過に応じた避難誘導や物資輸送の計画立案のさらなる迅速化、精密化が期待される。また、都市部における渋滞緩和策への活用などにより、市民生活の利便性向上を図ることができる。

[ニュースソース]

業界横断で位置情報の迅速かつ高度な活用を促進するデータアクセス仕様「Moving Features Access」がOGC国際標準として採択 - 2017/3/13 AIST