国立情報学研究所(NII)は3月14日、NII情報社会相関研究系教授・研究主幹 曽根原登氏の研究チームが開発した「ソーシャル・ビッグデータ駆動の政策決定支援基盤」の詳細について発表した。
「ソーシャル・ビッグデータ駆動の政策決定支援基盤」は、ソーシャル・ビッグデータをリアルタイムに連携させることで社会の異なる事象を組み合わせて可視化し、エビデンス(科学的根拠)に基づく合理的な政策決定・意思決定を支援するシステムである。これにより、従来は1週間後、1か月後に集計された情報を基に行っていた意思決定を、現状に即して迅速に実行することが可能となる。
「ソーシャル・ビッグデータ駆動の政策決定支援基盤」の技術的特徴は、多様なデータの「構造化」と処理速度の「高速化」である。多様なログデータをデバイスごとに整理し、時間的な前後関係に基づいて動線ベクトル・データを生成することで、複雑な群流の解析でも高速に処理できる「TTPP(Trackingid-Timewindow-Place-Pair)手法」を考案した。
[ニュースソース]
エビデンスに基づく政策・意思決定を支援/多様なデータを構造化して高速処理「ソーシャル・ビッグデータ駆動の政策決定支援基盤」 - NII 2017/3/14