Knowledge Exchange、OAモニタリングワークショップの報告書を公開

2017年05月16日

ヨーロッパ

高等教育および研究のICT活用と開発を目的としたJisc等6機関によるKnowledge Exchange(KE)はこのたび、2016年11月デンマークのコペンハーゲンで開催したオープンアクセス(OA)モニタリング第2回ワークショップの報告書を公開した。

本報告書はOA出版と費用データのモニタリングについて、48の具体的な勧告を提示する。OA出版に関しては、Common European Research Information Format (CERIF)やOpen Archives Initiative Protocol for Metadata Harvesting (OAI-PMH) など既にある基準が相当程度広まっていること、研究情報システム(CRIS)をモニタリングソースとして活用し、APIによってデータをオープンにし、結果の透明性と再現性を確保することなどを挙げている。

またコストデータのモニタリングについては、経理システムとCRISの相互運用を可能にし、全段階での費用データの取得を可能とすべきであること、またシステム間のデータ移行においてはDOIが主なツールであり、Crossrefはワークフローの中で重要な役割を担っていることなどを挙げている。

[ニュースソース]

Knowledge Exchange consensus on monitoring Open Access publications and cost data - Knowledge Exchange 2017/5/10