国立情報学研究所(NII)と国公私立大学図書館協力委員会がつくる「大学図書館と国立情報学研究所との連携・協力推進会議」の下に設置された「これからの学術情報システム構築検討委員会」は、国レベルで非営利のナレッジベースを運用している欧州の3団体と共同で、電子リソースの管理・発見環境の改善に向けてリンクリゾルバーや情報システムベンダーなどに連携を呼びかける「Open Letter」(公開状)を6月2日までに発信した。
同委員会の「電子リソースデータ共有作業部会」が運用する「ERDB-JP(Electronic Resources Database-JAPAN)」などオープンナレッジベースのデータは、大学図書館に検索システムを提供しているベンダーらと連携することで、利用者により正確な情報を届けられるようになる。
ERDB-JPは主に編集・発行責任の主体が国内にある電子リソース(学会誌、大学の機関リポジトリ収録タイトルなど)のタイトル情報を収録している。データ流通を促進するため、ライセンスには最も制限条項の少ないクリエイティブ・コモンズのパブリックドメイン(CC0 1.0 Universal)ライセンスを採用しており、誰でも自由にデータを出力し、利用することができる。
[ニュースソース]
欧州のオープンナレッジベース運用団体と共同で公開状を発信/これからの学術情報システム構築検討委員会 - NII 2017/6/2