6月8日付けカレントアウェアネス-E No.326の中から、記事「図書館とWikipediaの連携がもたらす社会への効果(E1922)」を紹介する。
本記事は、国際図書館連盟(IFLA)が取りまとめた、Wikipedia等を運営するウィキメディアコミュニティーと図書館との連携が社会にもたらす効果に関する報告書を解説するもの。
報告書ではインターネットが台頭する現代社会において、情報への平等なアクセスに基づいた持続可能な社会の開発を実現させるためには,図書館は可能な限り幅広いオンライン資源を活用し,社会に関わっていく必要があると指摘する。そして「中立的な観点」という編集方針を担保するために、図書館が所蔵しているような質の高い情報源を必要としているWikipediaとの連携は、共通するミッションへの相乗効果をもたらし社会により良い効果を与えるとする。
また、複数のプロジェクトを通じて多様な情報を生み出しているウィキメディアコミュニティーとの連携による成功事例や、今後提携することで社会を改善に導くことができる機会についてまとめている。
[ニュースソース]
図書館とWikipediaの連携がもたらす社会への効果 - NDL 2017/6/8