米心理学会、無断転載抑制のパイロットプログラムは著者個人を対象とはしていないと強調

2017年06月26日

北米・中南米

米心理学会(American Psychological Association、APA)は6月15日、無断転載を抑制するパイロットプログラムは論文海賊サイトを対象としたものであって、著者個人を対象としたものではないとする声明を発表した。

同学会は2月より5誌を対象としてパイロットプログラムを開始し、6月からは第2段階としてAPAの発行する全29誌に拡大した。削除通知は主にファイル共有/海賊サイトに送られたが、約80の大学のWebサイトにも送られ、著者から反発の声があがっていた。

APAの出版ガイドラインでは、個人のWebサイト、大学のリポジトリ、著者のネットワークサイトへの著者による投稿は、最終稿へのリンクを付記すればエンバーゴなしで自由に行えることになっている。

[ニュースソース]

APA Refocuses Pilot Program Aimed At Curtailing Unauthorized Publication Of Journal Articles - APA 2017/6/15