中国政府、フェイク査読の取り締まりを強化

2017年06月26日

アジア・オセアニア

ネイチャー誌が伝えるところによると、中国の科学大臣が主管する機関連合は6月14日、論文の不正に関わった研究者への助成を停止すると発表した。

腫瘍生物学(Tumor Biology)誌に掲載されていた中国の研究者の論文107本を、4月にシュプリンガー・ネイチャー社がフェイク査読を理由に撤回したことに対する対応と見られる。

中国国家自然科学基金委員会(National Natural Science Foundation of China, NSFC)のYangWei委員長によると、論文の不正に関わった研究者の多くはキャリアをスタートしたばかりの若手であるという。撤回論文に関係した助成申請中の件数は30件以上にのぼる。これらは申請がキャンセルされた。

[ニュースソース]

China cracks down on fake peer reviews - ネイチャー 2017/6/20