ひどくゆっくりとしたオープンサイエンスという目標への前進(記事紹介)

2017年07月31日

北米・中南米 ヨーロッパ

Times Higher Education 7月24日付け記事"Jisc futures: our 'painfully slow' progress towards the goal of open science"(試訳:Jisc将来展望:"ひどくゆっくりとした"オープンサイエンスという目標への前進)を紹介する。著者は英国科学技術施設協議会(STFC)のチーフデータ・サイエンティストTony Hey氏。

本記事は、論文のオープンアクセス(OA)から始まったオープンサイエンスの流れが、2013年に米国大統領府科学技術政策局(OSTP)が公表した公的助成研究成果へのアクセス拡大を図るために連邦行政部・機関長に宛てたメモランダム"MEMORANDUM FOR THE HEADS OF EXECUTIVE DEPARTMENTS AND AGENCIES, SUBJECT:increasing Access to the Results of Federally Funded Scientific Research"が転機となり、世界的動きとなった背景と共に、米国、英国におけるオープンサイエンスの進捗を解説する。

結論として、英国、米国とも、オープンサイエンスというゴールに向かい確実に前進しているものの、データインテンシブ科学という新たな現実へと向かう文化的変化はひどくゆっくりとしており、世界が直面する環境や医学的課題に立ち向かうには、オープンサイエンスは急務である、としている。

 [ニュースソース]

Jisc futures: our 'painfully slow' progress towards the goal of open science - THE 2017/7/24