ORCIDはこのたび、書籍出版ワークフローにおけるORCID iDの実装についての調査報告書(pdf:33ページ)を公開した。
本報告書は出版社、サービスプロバイダー、標準化組織、図書館、助成機関など26組織、39人へのインタビューを取りまとめたもの。書籍出版社は、著作者の識別、サインインの簡略化、有望なレビュアーの発見という点でORCIDに利点があると認識しつつも、書籍出版のワークフローにORCIDを実装している組織はほとんどなく、また著作者からの要求もないことが明らかとなった。
作業部会はこの結果に基づき、技術的側面とコミュニケーションの観点から、ORCID実装の利点について著作者と編集者の理解を促すための提言を取りまとめ、出版社等の自社システムへの実装工程を作成する。
[ニュースソース]
ORCID in books:today and tomorrow - ORCID 2017/7/31
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