エルゼビアは8月2日、米国のソフトウェア開発会社であるbepress社を買収したと発表した。
bepress社は1999年にカリフォルニア大学バークレー校の教員3人により設立された。元々ジャーナル出版を手がけていたが、現在の主な事業は学術コミュニケーションと研究成果普及のための基盤開発である。同社が開発したクラウドベースの機関リポジトリシステムDigital Commonsには米国の著名な大学が500以上参加している。
Scholarly Kitchen8月3日付け記事"Elsevier Acquires bepress"(試訳:エルゼビア社bepressを買収)は次のように述べている。
「エルゼビア社のbepress社買収は、コンテンツのライセンス供与から、プレプリント、アナリティクス、ワークフロー、意思決定支援へと転換するエルゼビア社の戦略に沿ったものであり、エルゼビア社は今や、シングルプレーヤーではないにせよ、機関リポジトリでのメジャーである。この買収がうまく運べば、エルゼビア社はプレプリントにおいてトップの座を築き、オープンアクセスを取り入れ、先取りする歩みを継続する。」
2013年以降エルゼビア社が取得した企業は以下の通り。
- オルトメトリック指標Plum Analytics社(2017年2月)
- 実験データ管理ツールHivebench(2016年6月)
- 社会科学・人文学リポジトリSSRN(2016年5月)
- メディアモニタリング企業Newsflo(2015年6月)
- Mendeley(2013年4月)
[ニュースソース]
Elsevier acquires bepress, a leading service provider used by academic institutions to showcase their research ー Elsevier 2017/8/2
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Elsevier Acquires bepress - The Scholarly Kitchen 2017/8/2