OpenAIREに9月20日に掲載された、研究者の協働拠点PaperHiveを紹介する記事Collaborative annotations for preprint repositoriesを紹介する。
PaperHiveは、研究者がオンライン上で同僚や広く学術コミュニティーと共同して研究結果を議論したり、論文に注釈やコメントを付けて共有する(collaborative annotation)場を提供する研究者の協働拠点である。
PaperHiveは論文のトップにコミュニケーションレイヤーを提示し、インタラクティブウェッジを介してリポジトリに容易に登載できる。文献にOAI PMHやCrossrefなど標準形式のメタデータを付加するだけでPaperHiveの利用が可能となる。
PaperHiveはまた査読にも利用でき、オープンアクセス(OA)出版社Language Science Pressは論文の査読、校正、出版後の議論に活用している。PaperHiveで付与されたコメントや注釈は引用可能で、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下に利用でき、W3C Web Annotationの基準に従っている。
利用できるリポジトリは数学・物理学系プレプリントサーバーのarXiv、人文社会科学におけるオープンアクセス(OA)単行本出版の研究プロジェクトOAPEN、人文系の学術書のオープンアクセス(OA)化を推進する英国のイニシアチブKnowledge Unlatched(KU)である。
[ニュースソース]
Collaborative annotations for preprint repositories - OpenAIRE 2017/9/20