男性研究者は女性よりも共有に前向き、ただし男性間に限ることが調査から明らかとなった。本調査の結果は、10月10日にScientific Reports誌に掲載された、人間の社会性について調査した論文"Sharing of science is most likely among male scientists"(試訳:科学の共有は男性研究者間で起こりやすい、pdf:5ページ)で詳細が解説されている。以下、ネイチャー誌記事"Male scientists share more — but only with other men" (試訳:男性研究者は女性よりも共有に前向き、ただし男性間に限る)より抜粋する。
ウィーン大学 認知生物学者Jorg Massen等は、最新の論文、心理学の研究者300人に対し、メタ分析に使用することを装い生データの共有を依頼する電子メールを配信した。その結果、80%はPDFの、60%は生データの共有に協力した。男性から男性への依頼はその他の性別間の依頼よりも15%協力的であったという。
男性は常に連携できるパートナーを探す傾向がある一方で、女性は見知らぬ人との連携を警戒する傾向にあることが、ネットワーク形成の障害となっているのではないかと指摘している。
[ニュースソース]
Male scientists share more — but only with other men - ネイチャー 2017/10/12