ネイチャー誌10月18日付け記事"Top Chinese university to consider social-media posts in researcher evaluations"(試訳:中国の一流大学、研究者評価にソーシャルメディアへの記事投稿を検討)によると、中国有数の大学が新聞やソーシャルメディアへの記事投稿を査読論文同様に研究評価に用いる計画である。
この記事は、中国で最も人気のあるインスタント・メッセージ・サービスWeChatで、浙江大学が9月15日に発表した方針を取り上げたもの。記事の文字数は1,000字以上であることが要件となっており、対象となるメディアは、(1)People's Dailyなどの公式メディア、(2)地方紙や雑誌、(3)Sina、NetEaseなど、オンラインニュースサイトの3つの階層からなる。主に人文・社会科学に適用するとしている。
この方針に対し、肯定的意見としてパブリックとの関わりを促進するという意見から、政府による情報統制であるという意見、また恣意的ページビューを上げ、インパクトの操作に使われるのではないかなど、研究者からはさまざまな意見がでている。
吉林大学も8月に同様の方針を発表している。
[ニュースソース]
Top Chinese university to consider social-media posts in researcher evaluations - ネイチャー 2017/10/18