SPARC、Basic Research Actに懸念を表明

2017年11月06日

北米・中南米

SPARCは10月19日、米上院議員Rand Paul氏が提出したBASIC Research Act法案について懸念を表明する声明を発表した。以下、声明より抜粋する。

この法案が政府助成研究論文へのパブリックアクセスに言及していることは歓迎するが、法案の中には科学的研究プロセスに有害であると思われる条項が含まれていることを危惧しており、SPARCとして支持することはできない。

特に、政府による研究助成すべてについて、現在の査読プロセスを大きく変更し、また「納税者に対する研究の価値」を裁定する広範な司法権を持つ「特別の監察局」の創設が盛り込まれた条項を危惧している。納税者に対する価値の具体的施策が何ら示されていない。

議会はBASIC Research Actの一環として公的助成研究へのパブリックアクセスを支援すべきではない。具体的にはFair Access to Science and Technology Research Actに注力すべきである。

[ニュースソース]

SPARC Statement on BASIC Research Act - SPARC 2017/10/19

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Rand Paul takes a poke at U.S. peer-review panels - Science 2017/10/19​