AIで材料作製を支援(記事紹介)

2017年11月20日

北米・中南米

マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者らによる、特定の材料を作製するレシピを推定する人工知能(AI)システムの開発に関する記事"Artificial intelligence aids materials fabrication"(試訳:AIで材料作製を支援)を紹介する。

近年、マテリアルゲノムイニシアチブマテリアルズプロジェクトなどの研究活動により、エネルギーやエレクトロニクスから航空工学、土木工学まで、幅広く活用できる新しい材料を考案する計算ツールが開発されている。しかし、材料作製プロセスの開発はいまだ、経験と直感、また文献レビューに依存しいている。

MIT、マサチューセッツ大学アマースト校、カリフォルニア大学バークレー校の研究チームは、このような材料科学の自動化のギャップを解消するため、研究論文を熟読して、特定の材料を作製するレシピを推定する人工知能(AI)システムの開発に乗り出した。

数百万もの論文から抽出された材料レシピを含むデータベースを作成して、対象となる材料の名前や、前駆体物質、反応条件、製造工程などの基準を入力することで、推奨されるレシピを引き出そうというもの。

これを実現する1段階として、材料のレシピを含むパラグラフを推定し、標的試合量の名称、数量、運用条件などのレシピ中の規則に従ってパラグラフに含まれる言葉を分類する機械可読システムを開発した。尚、本研究についてはChemistry of Materials誌で紹介されている。

 [ニュースソース]

Artificial intelligence aids materials fabrication - MIT 2017/11/5