The Scholarly Kitchenによると、米ネバダ連邦地裁は、連邦取引委員会(Federal Trade Commission, FTC)による出版社の略取的行為に対する訴訟提起に応じ、主なジャーナル出版社や会議運営者に予備的差し止め命令を下した。
この差し止め命令はFTCにより提出された証拠を分析した結果、FTCによる要求を許可した場合に「本案勝訴の見込み(is likely to succeed on the merits)」があり、また許可することが公益となるとの判断に基づき下された。
FTCはOMICS Groupと関連会社のiMedPub LLCおよびConference Series Ltdが、査読や論文投稿費用など「オンライン学術ジャーナルでの出版と科学会議の開催に関して公正を欠き、虚偽がある」と主張していた。
米国立衛生研究所(NIH)も11月3日付けで、"Statement on Article Publication Resulting from NIH Funded Research"(試訳:NIH助成による研究論文に関する声明)を発表し、公開論文の信頼性を保護するため、著者がNIH助成研究論文を信頼できるジャーナルで公開することを勧奨している。
[ニュースソース]
Federal Trade Commission and National Institutes of Health Take Action Against Predatory Publishing Practices - The Scholarly Kitchen 2017/12/4
[小欄関連記事]