科学計量学コミュニティーが引用データの公開を呼び掛け

2017年12月15日

北米・中南米 ヨーロッパ

International Society for Scientometrics and Informetrics(ISSI)は12月5日、制限のない学術引用データの利用を目指すInitiative for Open Citations (I4OC)の設立に伴い、レファレンスデータを公開しない一部の大手出版社に対し公開を呼びかけるメッセージをサイト上に掲載している。

現時点で米国物理学会、 ケンブリッジ大学出版局、 PLOS、 SAGE、シュプリンガー・ネイチャー、ワイリー等がレファレンスデータを公開しており、Crossrefにデポジットされているレファレンスの半数が無料で利用可能となっている。

他方、米国化学会、エルゼビア、IEEE、Wolters Kluwer Healthはまだ公開しておらず、Crossrefに保存されている5億件余りの非公開レファレンスのうち、エルゼビア社のジャーナルからのものが65%を占める。これらが公開されるとほぼ83%がオープンレファレンスとなる。

[ニュースソース]

Open citations:A letter from the scientometric community to scholarly publishers - ISSI 2017/12/5

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